甘えん坊の彼女におすすめしたいのは「アイリッシュ・コーヒー」です。アイリッシュ・ウイスキーをベースとした温かいカクテルで、コーヒーのほか、砂糖や生クリームも入っているため、ちょっと甘味が強いという特徴があります。温かいカクテルはけっこう珍しいので、彼女の好奇心をきっと刺激してくれると思います。寒ーい冬に彼女とバーに駆け込み、最初の一杯にアイリッシュ・コーヒーを注文してあげれば、心も体もほんわかしてくると思います。なお、アイリッシュ・ウイスキー以外のウイスキーを使うと、別の名前になることも、このカクテルの特徴です。たとえばスコッチをベースにすると「ゲーリック・コーヒー」と名前が変わるのですが、こんなウンチクを話してみるのもいいかもしれませんね。

活動的な彼女におすすめしたいのは「ミント・ジュレップ」です。バーボンをベースにしたカクテルに、ミントの若芽を散らした冷たい一杯です。クラッシュド・アイスがざくざく入った爽やかなカクテルなので、最初の一杯に頼んでみてはいかがでしょうか。とくに、最初はビールが定番化しているような場合は、変化球でミント・ジュレップをすすめてみると、会話の糸口になると思います。アメリカでは歴史ある「ケンタッキー・ダービー（競馬の大レース）」の公式飲料としても親しまれています。ただ、寒い季節はミントの若芽がないことが多いので、ドヤ顔で「ミント・ジュレップを一杯」なんて言っちゃうと、思わぬ恥をかくこともあるでしょう。事前に確認しておいてくださいね。

いろいろなことに興味のある彼女におすすめしたいのは「コスモポリタン」です。ウォッカをベースに、 ホワイト・キュラソー 、クランベリー・ジュース、ライム・ジュースを加えたショートカクテルです。クランベリーの鮮やかな赤色と香りが特徴的な一杯。これぞショートカクテルというおしゃれな佇まいも魅力的ですが、 「国際人」とか「世界主義」を意味するカクテルの名前も、あなたの彼女にぴったりだと思います。たとえば彼女が海外旅行に出る前なんかに、さっとバーに寄ってこのカクテルをすすめれば、いい雰囲気になると思いますよ。ただ、ウォッカベースでけっこう強めのカクテルなので、飲み過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。

ドS気質のある彼女におすすめしたいのは「マンハッタン」です。ウイスキーをベースに、スイート・ベルモット 、アンゴスチュラ・ビターズを加えたショートカクテルです。マティーニが「カクテルの王様」と呼ばれるのに対し、マンハッタンは「カクテルの女王」と呼ばれています。まさに、あなたの彼女にぴったりの呼び名だと思います。ショートグラスで楽しむ一杯なので、当然アルコール度数は高めです。飲み過ぎると女王様度が加速して、とんでもない事態に陥る可能性もあるので注意してくださいね。あなたにM気質があるならば別ですが、基本的にカクテルで悪酔いすると悲惨なことになります。失礼のないように、女王様をエスコートしてあげてくださいね。

ざっくばらんな彼女におすすめしたいのは「ウイスキー・コーク」です。あなたの彼女には、気取ったバーで、おしゃれなカクテルなんかを注文すると、「なにカッコつけてんのよ！」と吹き出してしまうようなところがあると思います。大変失礼ですが、あまりデリカシーのない方だとお見受けしましたので、カクテルもカジュアルなものをおすすめします。ウイスキー・コークは、ウイスキーにコーラを足すだけの簡単すぎるカクテル。はっきりいって、家でも簡単につくれちゃうので、バーなんか行かずに、自宅で鍋パーティーでもしながら飲んでもいいでしょう。ちなみに、ベースのウイスキーをテキーラに変えると、「メキシコーラ」と名前が変わります。ひょっとするとあなたの彼女には、メキシコーラのほうが似合うかもしれません。

ちょっとエロい彼女におすすめしたいのは「セックス・オン・ザ・ビーチ」です。ウォッカをベースに、メロン・リキュール、クレーム・ド・フランボワーズ、パイナップルジュースを加えるレシピが一般的ですが、バーによっていろいろなバリエーションがあります。まぁそんなことはどうでもよく、おすすめの理由はなんといってもストレートすぎるネーミング。女性の口からは、なかなか注文できないカクテルかもしれませんので、あなたが男らしく注文してあげましょう。軽めのセクハラ行為に、今夜は燃え上がること請け合いです（ゲス顔）。ただ、このプレイはエロいながらも、恥じらいのある女性にこそ効くもので、もしあなたの彼女が普通に「セックス！　セックス！」と連呼できるほどドエロでしたら、まったく効果がないので注意してくださいね。

うぶな彼女におすすめしたいのは「ソルティ・ドッグ」です。あなたの彼女が、もしバーに行ったことがないのなら、ぜひこのカクテルを注文してあげてください。最近は缶入りのカクテルとしてコンビニなんかでも売られていますが、やっぱりソルティドッグはグラスのフチに彩られた塩と一緒に楽しみたいものです。スノー・スタイルっていうんだよ、なんてうんちくを語れば、好感度が増すかもしれません。ただ、最近は居酒屋でもソルティ・ドッグをスノースタイルで出す店があるので、ドヤ顔をしすぎると「そんなの知っているよ」と冷ややかな視線を浴びせられるリスクがあります。「ソルティ・ドッグって飲んだことある？」と探りを入れつつ注文するといいでしょう。

猟奇的な彼女におすすめしたいのは「ブラッディ・マリー」です。あなたの彼女には、ちょっと暴力的というか、サディスティックなところがありませんか？　ブラッディ・マリーは「血まみれのメアリー」という意味を持ちます。これは16世紀に多くの人々を処刑したイングランド女王の名前からきています。ウォッカをベースにトマトジュースを加えた見た目は、まさに血まみれ。さらにウスターソースやタバスコ、野菜スティックなんかをぶち込む悪ふざけとしか思えないレシピもあります。血まみれのグラスに野菜スティックが刺さった姿は、まさに猟奇的の一言。あなたの彼女にとってもよく似合います。ただ、「なに、このカクテル？　バカにしてんの？」とあなたが血まみれにされないように注意してくださいね。

脱力系の彼女におすすめしたいのは「ブルー・マンデー」です。ウォッカをベースに、コアントロー、ブルー・キュラソーを加えたカクテルで、美しく澄んだ青が特徴的です。「憂鬱な月曜日」という意味を持つので、日曜日のデートの帰りにでもバーに立ち寄って、「（男）明日からまたがんばろう…」→「（女）うん…。あー、だるいわ…」→「（男）ふう…。明日なんか、こなければいいのに…」→「（女）早く金曜日にならないかなぁ…」という、やたらと「…」が多い脱力系の会話を楽しんでください。彼女とは楽しいことを共有するのもいいですが、嫌なことを共有して、愚痴を言い合うことも絆を深めるのに役立ちます。ただ、アルコール分は高めなので、飲み過ぎて月曜日にひびかないようにしてくださいね。

倦怠期チックな2人におすすめしたいのは「X-Y-Z」です。ラムをベースに、コアントロー、レモンジュースを加えたカクテルです。X-Y-Zという名前は、アルファベットの最後の文字を3つ並べていることから、「これより後はない究極のカクテル」という意味を持つそうです。ただ、恋人同士で後がない…などというと、結婚など具体的なゴールか、別れるなど具体的なリタイヤが頭に浮かんできます。あなたと彼女の関係は、そろそろ決断のときを迎えているのではないでしょうか。もう後がない…なんて思うと、追い込まれたような気になりますが、2人の関係が「究極の愛」になるかどうかが、試される時期ともいえそうです。2人が適齢期なら、将来のことをいろいろ考えてもいいかもしれませんね。