あなたは北海道民として最高峰の「なまら北海道民レベル」です。あなたの度量は北海道の広大な大地のように大きく、そして何事もダイナミックでしょう。たとえばあなたがバーベキューをするならば、定番の「ジンギスカン（羊肉）」だけでなく、カニをまるまる一杯、鮭をまるまる一匹、平然と網に乗せて、内地（本州）の人を驚かせてくれるといった感じ。そして「ジャスコまで直進110km」の看板を見ても、「じゃあ、あと2時間くらいか…」と思える大らかさと気楽さ。まさにでっかい北海道を表しているかのような人です。「ごみを投げる（捨てる）」という方言もあなたが言えば、「遠投しろということなのか？」と思わせてしまうほど。仮にあなたが北海道に縁がなかったとしても、これほどまでに北海道民魂のある人ですから、北海道を熱く語ってもOKでしょう。

あなたは北海道民としての魂はあるものの、言うなれば「札幌人レベル」ですね。もしかすると、雪国・北海道で生活をしているのに、駅近マンション暮らしであるため、雪かきの経験すらないという都会っ子ぶりを発揮してしまうタイプかも知れません。それにも関わらず、北海道を知り尽くしているかの如く、北海道を熱く語る…という、ちょっと危険な一面もあります。あなたの北海道愛は大変素晴らしいものですが、僻地に住んでいた経験のある人間から言わせてもらえば、「雪がいっぱいで大変だよ〜」なんて苦労は、「せめてママさんダンプ（雪かき道具）で雪かきをしてから言え！」といったところでしょうか。「大変」とかいう言葉は、「ハイヒールが履けない」という程度ではなく、「朝、車が雪で埋まっていたときの絶望感を味わう」という経験がある人にこそふさわしいのです。もっと広大な北海道の魅力を知ってください。

あなたの北海道民魂は、「観光マニアレベル」です。「観光で行くのと、暮らすのとでは大違い」という言葉は、北海道にだって該当します。たとえばあなたはドライブ中にエゾ鹿を見つけたら、キャッキャッとはしゃぐかも知れませんが、やつらは車を凹ませるほどの破壊力をもっているのです。また、知床あたりを散歩中に、「キャー☆ヒグマの足跡みっけー♪」なんてはしゃぐこともあるかも知れませんが、それは観光者気分だからです。「振り返ったらヒグマがいた」という経験をしたことがあれば、そんな寝言は言ってられないでしょう。とはいえ、あなたの北海道愛は大変素晴らしいものです。道民の中には「道内各地よりも、東京の方が詳しい」という人も少なくはないですから。北海道愛にあふれるあなたには、大きな期待がかかります。

残念なことに、あなたの北海道民魂のレベルは「一般視聴者レベル」でしょう。北海道に好感は持っているけれど、実際のところ北海道に関する知識はテレビを観て得たものがほとんどで、その知識は間違っていることもある…というような感じでしょうか。なかには未だに『北の国から』のような生活をしている…なんて思っている人もいるのでは？他にも、「日本地図で北海道を指し示すことはできるけれど、主要都市の場所すらわからない」という人も多いのではないでしょうか。実際に「札幌を指して」と言えば、北海道のど真ん中を指し、「北方領土を指して」と言えば、自信満々に礼文島を指す…という人も結構います。それでは到底、真の北海道民魂は持てませんよ。もっと北海道を知ってください。そして方言にも不思議な顔をしないでください。手袋は「つける」でも「はめる」でもなく、「履く」です。「それって前足感覚？」というツッコミは許しません。

あなたは「北海道および寒い地域には興味がないのか！？」と疑いたくなるほど、北海道に対する興味が感じられません。暖かいところが好きなのはわかりますが、北海道は嫌いですか？確かに、本州のようにジワッと暑い夏らしい夏はありませんが、涼しい夏もいいものですよ。それに食べ物もおいしいですし。北海道の食料自給率は190％を超えており、ジャガイモやタマネギ、牛乳やチーズ等は日本各地へどんどん送られています。それなのに「寒い」というだけで「北海道はイヤ」だの、「牛乳は苦手だし…」などと嫌悪しないでください。あなたも北海道の恩恵をしっかりと受けているかも知れないのですよ。それにゴキブリが（ほとんど）いないというセールスポイントもあります。これだけでも、移住する価値はあるのでは？