あなたは桃から生まれた桃太郎タイプです。桃太郎といえば、きび団子をエサにイヌ、サル、キジを手なずけて鬼ヶ島に殴り込み、鬼たちから金銀財宝を強奪したダークヒーローとして知られています。あなたも桃太郎のように、ちょっとあざとい性格をしていて、目的のためなら手段を選ばないようなところがあります。きび団子ごときでイヌ、サル、キジを買収し、危険な任務に投入する様は、安月給で社員を奴隷のようにこき使うブラック企業の社長のようです。他人から強奪したお宝で幸せな余生を送る点も、IPOとかバイアウトでエグジットした成金経営者みたいで非常に好感が持てますね。あなたのようなタイプは、世知辛い現代社会で成功者になれる資質を秘めています。他人を泣かせても、自分のことだけを考えていれば、成功を手にできるでしょう。

あなたは優しい性格の持ち主で、困っている人を見たら放ってはおけないタイプのようですね。童話の主人公にたとえれば、浦島太郎のようなタイプといえるでしょう。子どもたちにいじめられていた亀を助けた浦島太郎のように、積極的に人助けをする人格者ですが、わけのわからない亀にホイホイついていくような軽卒なところがあります。また、竜宮城で接待を受けて長逗留するような図々しさもあり、目の前の快楽に溺れやすいタイプといえるでしょう。さらに、乙姫様が絶対に開けてはいけないと言っていた玉手箱をあっさりオープンしてしまうなど、シャレにならない注意事項を前フリと勘違いしてしまうようなウッカリ者でもあります。かなり軽いタイプだと思われるので、悪い人に騙されないように気をつけましょう。

あなたは童話のスーパーヒーローのなかでも、かなり人気者の金太郎タイプです。ただ、知名度こそ抜群の金太郎ですが、「どんなお話だった？」と聞かれると、なかなか思い出せない人が多いのではないでしょうか。生まれたときから力持ちで、まさかりで薪割りを手伝ったり、熊と相撲をとったりしたイメージはありますが、いまひとつぼんやりしたエピソードしか覚えていませんよね。伝説では、大人になってから酒呑童子を退治するなど、かなりの活躍をしているのですが、具体的に何をしたかは人々の記憶に残りにくい気の毒なキャラです。そんな金太郎タイプのあなたも、毎日いろいろなことをがんばっているのですが、アピールが下手であまり評価されないようなところがあります。いまのままでは出世したり異性にモテたりするのは難しいと思いますので、もう少しアピール上手になりましょう。

あなたは童話のヒロインの代名詞ともいえる存在「シンデレラ」に似たところがあります。シンデレラといえば、継母とその子に毎日いじめられて、家事全般を押し付けられるなど、めっかくちゃこき使われていました。シンデレラタイプのあなたも少し気の弱い性格で、たとえばブラック企業に勤めていて、明らかに会社に搾取されているのに、状況に甘んじて働き続けるようなところがあります。シンデレラは運良く物好きな魔法使いの婆さんに便宜をはかってもらい、王子様をたぶらかして玉の輿に成功しますが、それも美貌があってのこと。もしあなたの周りに魔法使いみたいなおせっかいがいなくて、またあなたの容姿が月並み以下だった場合は、もう少し自己主張をするようにしないと、ずっと灰を被って生きていくハメになるかもしれません。自分から継母に猛ビンタするくらいの気概を持ちましょう。

赤ずきんのお話のオチといえば、ご存知の通り、悪いオオカミが居眠りをしている隙に、猟師がオオカミのお腹を切り裂いて赤ずきんとおばあさんを救出し、空っぽのお腹のなかに石を詰められたオオカミが井戸に転落してご臨終…というホラー映画も真っ青の展開でした。童話のタイトルこそ「赤ずきん」で主役扱いされていますが、オオカミをやっつけたのは通りがかりの猟師さんであって、赤ずきんはなにひとつ活躍していません。「どうしてそんなに耳が大きいの？」などとオオカミに疑いをかけるシーンはありますが、結局「赤ずきんちゃんの声をよく聞くためだよ」みたいな戯言に丸め込まれ、ペロリと食べられてしまいます。赤ずきんタイプのあなたも、かなり天然系な人で、簡単に人に騙されてしまうようなところがあります。あなたの周りに猟師さんのような頼れる仲間がいるのなら良いのですが、そうでない場合は、もう少し人を疑うようにしたほうがいいでしょう。世の中、オオカミみたいな悪い人はたくさんいますから…。

あなたは、なかなかのライオンハートの持ち主ですね。とても勇気のある人で、自分より大きな存在にも敢然と立ち向かっていけるタイプ。ちょっと向こう見ずなところがあるといってもいいのかもしれません。童話のヒーローにたとえると、小さな体で鬼と戦った一寸法師のようなタイプでしょう。一寸法師は鬼に戦いを挑んで、一息に飲み込まれてしまいますが、鬼のお腹のなかで暴れて無事に脱出することができ、しかも鬼が落としていった打ち出の小槌で大きくなる…というハッピーエンドを迎えました。ただ、これはいくつものラッキーが重なっただけで、普通なら鬼のウンコになって終わりでしょう。現実社会では、童話のような都合の良い展開はなかなかないので、あまり無茶をしないようにしてくださいね。

ヘンゼルとグレーテルといえば、森に捨てられた兄妹がお菓子の家につられて魔女に捕まってしまい…というストーリーですが、この兄妹は無力のようで意外とちゃっかりしています。森に捨てられても家に帰れるようにパンくずをまいたり、魔女に捕まっても言うことを聞くふりをして魔女をかまどに突き落としたり、魔女宅から脱出するときに宝石をくすねてきたりと、結構やりたい放題です。ヘンゼルとグレーテルタイプのあなたも、人からなめられやすいところがあると思いますが、内面はかなりのちゃっかり者ではないでしょうか。なめていると強烈なしっぺ返しをお見舞いするタイプで、世知辛い現代社会をうまく渡っていけるような性格といえます。ただ、かまどに突き落とした魔女を焼き殺すような、やりすぎには注意してくださいね。