自分のしたことについて、あれでよかったのか、まちがっていなかったか、そうするべきではなかったのではないかなどと、よく反省し、いつまでもクヨクヨ悩んでいるのでは？　過去を振り返り、自己批判的になり、自分を責め、いつまでも過去のことにかかずらって、なかなか前に進めないようです。他人に対しても、過去のことにこだわり、あのときこんなことをされた、こういわれたなどと、根に持っていることも多そう。それは、過去を振り返るというよりも、過去を向いたまま、前を見ないで、未来に背を向けつつ前にすすもうとしているような感じかも。ときどき、自分はダメだと思い、自己嫌悪に陥ることもあるようですが、かといって自己評価が低いわけではなく、自分は他の人よりちゃんとやれている、人にはまかせられないとい自負もあるようで、けっこう上から目線の人でもあります。
自分に対しても、他人に対しても、「まっ、いいか」と寛容に受け止める心の余裕を持ちたいもの。自分にも他人にもOKと言えればもっとラクになれます。あなたに欠けているのはユーモアの感覚。一日一つは、面白い小話を考えてみて。周りの人にギャグを披露しましょう。すべるギャグしか言えないかもしれませんが、それを自虐的なユーモアに変えていくといいでしょう。そうするうちに、後ろ向きから前向きリターン、未来に顔を向けることができるようになるかも。

うまくいったことは自分に能力や実力があったからと思い、うまくいかなかったことはたいてい自分以外の他人のせい。あの人がこうしたから、してくれなかったからなどの理由で人を責めたくなるよう。自分は本来もっとできるはず、自分の人生はもっといいものであるはずと思っているので、自分がコントロールできない状況に直面すると、うまくいかないことを周りのせいにします。ですが、それであきらめるわけではなく、むしろ自分の思い通りにいくようにと、目的志向を持ってがんがん前向きに進んでいく力があります。たとえ、自分に自信がなくなり、落ち込みそうになっても、「落ち込んでなんかいられない」と、下がったエネルギーを蓄えて浮上します。自分に不都合なこと、ネガティブな思いは心の中で切り離し、なかったものにして頑張るのです。
それで積極的に人生を切り開いているように見えますが、深く反省しないので、今ひとつコツコツとした積み上げが不足気味。あなたの悩まないグセは、もう少し謙虚で真摯な反省に向けたほうがいいかも。また、能力のある人をリスペクトし、教えを乞い、他人の誠実さを信じ、人の協力を得ること、助けてもらうことによって、より人間的にも成長してゆきましょう。

あなたには「悩みがない」なんていっている人間は、単純でバカに見えるのではないでしょうか。人生は悩み多きもの。自分は人一倍感受性が強く、ナイーブな人間で、人生を深く味わっているからこそ、悩みも多いのだと感じているのでは？　自分の悩みについては、なかなか他の人には理解してもらえないと思っているようです。それだけ自分は複雑な人間だから…。あなたの悩みは、何かが具体的にうまくいっていないからというようなことよりも、むしろ気分に左右される傾向が強いようです。気分が落ち込む、気分がふさぐということがよくあるのでは？　ときにはこれといったわけもなく。その気分の落ち込みは、具体的に何かがうまくいかなかったからといった理由よりも、なんとなく自分は周りの人のように単純なことを喜べないとか、近しい友人の誰かが仕事で成功している、恋人ができて幸せそう、家族に恵まれている、才能を認められ、周りの人からちやほやされているのを見たときなど。相対的に自分の幸せが目減りしてしまったように感じて、うつっぽくなるのかも。
そういうあなたは、妬み深い人でもあります。でも、ハッピーでルンルンな自分より、マイナーでメランコリックな気分に沈んでいる自分の方が自分らしいと感じているなら、悩み多き表情で額の前髪など書き上げながら、詩など作ってみてはいかが？　自分を悲劇の主人公のように思い自己陶酔に浸ることもできます。ただし、放縦な生活にならないよう、食事・睡眠・運動といった健康の基本はおろそかにしないで。

あなたの悩みは、まだ起きてもいないことについて、頭の中の空想を働かせ、あれこれ考えるところから発生します。それも、たいていのことを悪い方へ悪い方へと考え、どんどんネガチィブナ方向へ行ってしまうのでしょう。空想というよりは、妄想の世界へと突入していきます。まだ起きていないことについて考えているので、あなたは一応、未来志向で前向きな人ということもできなくなないのです。ただ、考えていることの内容がネガティブな妄想になりがちなので、それで自分で自分を怖がらせることになり、心配のタネは尽きないわけです。そして、物事がうまくいかなかったとき、「ああ、やっぱり」と自信を無くしてしまいます。たとえば、谷川の上にかかった橋を渡るとき、「危ない、落ちるかもしれない」「落ちたらどうしよう」「落ちるかも」と頭の中でつぶやいているうちに、足を滑らせ、落っこちてしまうような、そんなところがあるでは？　ネガティブな想像が自己暗示になっている可能性があります。
そういう場合、とても緊張していて、呼吸も浅くなっているものです。あなたの場合、しっかりと深い呼吸をし、気持ちを落ち着かせてください。そして、頭の中の妄想を吐く呼吸とともに体の外に追い出し、その代わりにポジティブな自己暗示をかけましょう。「心配ない、だいじょうぶ」「自分はできる」「きっとうまくいく」と言い聞かせ、行動しましょう。きっとその通りになります。

あなたはあまり悩まないところに問題がありそうです。心の葛藤そのものを避けようとし、事の重大さを過小評価する傾向があります。たいていのことは大丈夫と思い、とくに問題はないだろう言い聞かせることで、自分は動かないですみます。考えるのが面倒臭いという、思考の怠惰という問題を抱えているのかも。人間関係の問題も、特に悩みはないと思っているかもしれませんが、あなたのその態度が周りの人をいらだたせ、大いにストレスを与えているということもありえます。自分は悩まないけれど、周りの人を悩ませている？　一見、平和ムードの日々が送れいるかもしれませんが、じっさいには小さな問題ややるべきことがたまっていて、それが積もり積もってけっこうやっかいなことになったりしていませんか？　たとえば、小さな火種を目にしながら、大丈夫、そのうち消えるだろうと放置し、傍観していたら、そのうちだんだん火が大きくなりあたりに燃え広がって大火事になるような、そんな問題の引き起こし方をしかねません。
その時になって、右往左往しても手遅れで、どうにも手に負えないというような事態を招かないために、面倒臭いを返上して、小さな問題に取り組みましょう。あなたにとっては何事も早め早めに行動に移すことが必要でしょう。やるべきことの優先順位を決め、何をやるか段取り表を作り、いつまでにやるかスケジュールに従って、一つ一つクリアしていきましょう。