あなたは、のんびりとした性格の人のようですね。童話の悪役にあてはめるなら、桃太郎の鬼に似たタイプといえるでしょう。桃太郎の鬼は、鬼ヶ島で平和に暮らしていたところを、桃太郎率いるイヌ、サル、キジの連合軍に襲撃され、故郷を蹂躙されたあげく、金銀財宝を奪われてしまった…というちょっとかわいそうな存在です。ただ、生き馬の目を抜くような現代社会において、多少の蓄えがあるからといってのんびりしていては、あっという間に桃太郎のようなハゲタカ野郎に資産を奪われてしまうこともあり得ます。あなたはちょっと平和ボケしているようなところがあるので、現代はなにが起こってもおかしくない時代と認識し、自分の身は自分で守るように、日ごろから意識しておくことをおすすめします。

あなたを童話の悪役にたとえると、浦島太郎の乙姫様タイプと言えるでしょう。「乙姫様が悪役？」と首をかしげた人もいると思いますが、紛れもない悪役です。乙姫様は、浦島太郎をそそのかして竜宮城に長逗留させて、現実社会で待つ家族とか友だちとかと二度と会えないくらい時間を浪費させました。これだけでも恩をあだで返したような感じですが、さらに玉手箱を渡し、ダチョウ倶楽部なみの「開けるなよ、開けるなよ！」という前フリをして見事に開けさせるという一幕は、まさに悪鬼の所業といってもいいでしょう。乙姫様タイプのあなたも、ふだんはニコニコ善人を装っていますが、一皮むけば狡猾なところがあり、権謀術数はお手のもの。怒らせるとかなり恐いタイプとお見受けしましたが、あまり無茶はしないようにしてくださいね。

あなたは、竹取物語のかぐや姫に似たタイプですね。「かぐや姫って悪役なの？」と思った人もいるでしょうが、よく考えてみると、かなりの性悪女です。ちょっとばかり美人だからといって、求婚してくる男性に「龍の首の珠がほしいわ」とか「燕の産んだ子安貝をよこせ」といった無茶ぶりをし、下手をしたら死ぬほどの大怪我をさせたりしました。また、一生懸命育ててくれたおじいさん、おばあさんを捨てて、大人になったらあっさり月に帰っていく姿は自己チューそのものです。あなたはかぐや姫ほどひどい自己チューではありませんが、欲望のままに行動するようなところがあり、周囲の人たちを結構振り回しているはずです。あなたがかぐや姫ほどの美貌の持ち主なら笑って許してくれると思いますが、そうでない場合は、もう少し慎重に行動するようにしましょう。

あなたは、赤ずきんのお話に出てくる悪いオオカミタイプです。オオカミといえば「三匹の子豚」や「狼と七匹の子山羊」など童話の悪役として定番で、悪いことを企みますが、間抜けな失敗をして遁走する…みたいなオチが多いですよね。赤ずきんのオオカミは、おばあさんを食べることに成功し、また、おばあさんに化けて赤ずきんをまんまと騙すといった知恵者ぶりを見せつけました。あなたも赤ずきんのオオカミのように頭が切れるタイプで、いわゆる「結果を出すタイプ」といえるでしょう。ただし、ちょっと詰めの甘いところがあるので要注意。赤ずきんを食べたあとグーグー寝てしまい、猟師に腹を切り裂かれたオオカミのように、油断から取り返しのつかない失敗をすることがあるので注意してくださいね。

童話でカメといえば、足が遅いのをバカにされたり、砂浜で子どもにイジめられたりと、どちらかというと被害者寄りの視点で描かれがちです。しかし「ウサギとカメ」のお話のカメは、一見善玉のようで、まぎれもない悪役です。途中で居眠りをしているウサギを起こしもせず、そーっと追い抜かして勝利するところは狡猾の一言。そもそも、カメのくせにウサギに勝負を挑むところも、ちょっと自信過剰というか、向こう見ずといっていいでしょう。カメタイプのあなたも、地道な努力ができる人で、歩みは遅くとも一歩一歩ゴールに向かうことができますが、けっこうな負けず嫌いで、勝利のためなら手段を選ばないような面があります。たとえ負けても、フェアプレイの精神で戦った方が得るものは大きいと思いますよ。

あなたはちょっとプライドが高く、負けず嫌いな人のようですね。自分より美しい白雪姫を亡きものにしようとした王妃のようなタイプといえるでしょう。白雪姫の王妃は、毎日鏡を見て「世界で一番美しいのはだれ？」と聞くほどのナルシストぶりを発揮していましたが、あなたも自分が大好きな人ではないでしょうか。「自分が好き」ということ自体は、自信とか前向きな気持ちにつながるので、とても良いことなのですが、行き過ぎてしまうと、自分より優れた人を認めることができなくなります。たとえば、テレビでアイドルがちやほやされているのを見て、「こんな人のどこがいいの？」なんて毒づいたことはないでしょうか。他人を否定する姿は美しくありません。もう少し他人を認めることができれば、あなたの魅力はもっと高まると思いますよ。

あなたは、とても正直な人のようですね。ウソがつけないタイプで、思ったことをそのまま話してしまうようなところがあります。そんなあなたは「白雪姫」に登場する魔法の鏡のような存在だといえるでしょう。白雪姫の魔法の鏡は、王妃に「世界で一番美しいのはだれ？」と毎日聞かれ、壊れたテープレコーダーのように「それはあなたです」と答える業務を淡々とおこなっていましたが、ある日うっかり「それは白雪姫です」と本当のことを答えたせいで、白雪姫をひどい目に遭わせます。さらに、白雪姫の処刑を言い渡された猟師が、せっかく気を利かせて「白雪姫は死にました」と王妃を騙したのに、あとでバカ正直に白雪姫が生きていることをバラしたのも魔法の鏡の仕業です。そんな魔法の鏡タイプのあなたも、正直すぎるために、ちょっとした自分の発言が大きなトラブルに発展することもあるでしょう。「ウソも方便」という言葉を理解すれば、変なトラブルを巻き起こすことは減らせると思いますよ。