どうやらあなたは前世において、貴族だったようです。あなたは本来なら親に決められた結婚相手と恋をし、結婚に至るのが決まり。けれど、あなたが恋をしてしまったのは、従者の一人だったのです。

その人は、従者の中でも、あなたを護衛する役割を担う騎士だったみたい。あなたが危険な目に遭いそうなときに身を挺して助けてくれる出来事があり、恋に落ちたようですね。見た目も格好良く仕事に忠実なその人に、あなたは運命さえ感じたはず。

もちろん、あなたは身分の高い身ですから、従者との恋が許されるはずがありません。その人もまた、あなたにアプローチされても恐れ多くて受け入れようとはしなかったでしょう。けれどやがてあなたの想いに圧されるように受け入れてくれ、二人は密かに愛を育みます。苦しくも情熱的な恋に酔いしれる日々でしたが、やはり従者と結ばれる道は厳しく、あなたは同じ貴族の人と結婚し、その人は生涯あなたをそばで護衛し続けたのです。

あなたが前世で恋をした相手は、有名な画家のようですよ。あなたはその人の絵のモデルで、毎日のように自分の絵を描くその人を見つめているうち、いつしか恋に落ちたみたいですね。あなたはその人の才能に惚れ込み、その人はあなたの美貌にとりこにされるのです。そしてその人も同じタイミングであなたに恋をして、やがて二人は結ばれます。

画家のパートナーと一緒に旅に出て、絵を描くその人を横で見ていたり。あるいは、素敵なアトリエであなたがモデルになって二人の時間を過ごしたり。心を刺激される日々を送っていたはず。

そしてやがて夫婦となった二人は、絵を売って暮らしたり、しばらく田舎暮らしをして絵を描く日々を送ったりと、気ままな芸術家生活を楽しめるでしょう。毎日が新鮮で刺激に満ち、あなたは飽きることのない日々を過ごせるのです。

浮き沈みはあるものの、刺激的で気ままな結婚生活を送ったあなたたち。あなたは最後までパートナーを支える良き伴侶だったようですね。

あなたも前世のパートナーも、王族同士だったようです。お互いに親に決められた相手だったものの、会った途端に恋に落ちるほど運命的に惹かれ合いました。親にも祝福される、本当に幸せな恋ができたようですよ。

もちろん、王族であるがゆえの苦労もあり、常に周りの目を意識して生きる息苦しさもあったようですが、お互いと会っているときだけは時間を忘れて心はずむひとときを分かち合えたはず。

そして二人が結婚すると、やがて国を統べる王とそのパートナーとなります。多忙さゆえに二人の心は少しずつすれ違い始めたはず。けれど、そんな二人の心をつなぐのは、子どもの存在。後継ぎができたことで、二人の心は再び強く結びつき、お互いを生涯守っていこうと心に誓うのですね。

多少の浮き沈みはあっても、あなたたちは身分によるつながり、家族のつながりにより乗り越え、幸せな生涯を共に送ることができたはずですよ。

どうやらあなたは前世で、旅人とロマンティックな恋をしたようですね。商売をしながら国中を旅して歩く旅人は、ある日偶然あなたの住む町に足を運びます。そこは、海が見えるきれいな町。まだ幼い思春期のあなたはそのとき海にいて、やってきた旅人と言葉を交わすうち心を通わせていきます。

そして、また会おうと約束を交わして、一度二人は離れることになるでしょう。二人が再会するのは、あなたが結婚できるほど大人になってから。旅人はあなたと再会して、美しいあなたにたちまち恋をします。かつて築いた絆はそのときもまだ残っていて、二人はまるで昨日会ったばかりのようにまた心の結びつきを深めていけるでしょう。

けれど、相手は旅人。せっかく再会してもまた別れなければなりません。いよいよ別れのとき、あなたは自分も一緒に付いていこうと決意します。周りの反対も押し切り、愛する人と一緒に流浪の旅を続ける、刺激あふれる日々を送るのです。