あなたは脊椎動物でありながら骨がほとんどない深海の原始ウナギ、「ヌタウナギ」タイプです。弱った魚や死んだ魚に頭を突っ込み、体内にもぐりこんで肉を食べるという、スプラッターなウナギです。しかも、危険を察知すると体からヌルヌルの粘液を出すという性質もあります。深海生物は基本的に不気味なやつが多いのですが、ヌタウナギはベストナインに入っても不思議ではありません。ヌタウナギタイプのあなたも、ちょっと粘着質な性格です。弱った魚にむらがるヌタウナギのように、容赦のない一面もあります。しかし、世知辛い現代社会で甘っちょろい態度をとっていれば、あっという間に捕食される側にまわってしまうでしょう。そういった意味では、あなたは勝ち組といえるのかもしれません。これからもヌタウナギのように、のらりくらりと生き抜きましょう。

あなたは海の底を這い回る節足動物「ダイオウグソクムシ」タイプです。ダンゴムシのような姿をしたユーモラスな深海生物ですが、グソクムシの仲間のなかではもっとも大きく、最大で50センチメートルほどになるといわれています。水族館での展示が話題になったり、キュートなぬいぐるみになったりして、意外とファンが多いことでも知られています。見た目は結構かわいらしいのですが、アゴの力がめちゃくちゃ強く、人に噛み付くなど凶暴な面も。ダイオウグソクムシタイプのあなたも、外見からほんわかした人だと思われやすいのですが、その内面には熱い闘志を秘めています。ネット界隈に多い「ダイオウグソクムシたん」が大好きなマニアのように、特定の人から人気を集めやすいという性質も持っています。ある意味、クリエイター気質というか、ちょっと変人チックなところがある人だといえるでしょう。

あなたは深海魚のなかでも一、二を争う変顔キャラの「フウセンウナギ」タイプです。細長い胴体に比べて、あまりにも大きな口が特徴的です。尾の先にある発光器で魚をおびき寄せ、「口裂け」とも呼ばれる巨大なアゴでガブリ。想像しただけでも恐ろしいですね。フウセンウナギタイプのあなたも貪欲で、身の丈以上の大きな夢を持っています。顔が変だからヌタウナギタイプ…というわけではないので、誤解しないでくださいね。ヌタウナギの口は、エサの少ない深海でアグレッシブにエネルギーを補給するために大きくなったのだと推測できますが、あなたも閉塞感に満ちた現代社会において、果敢に夢へと挑戦していく魂をもった魅力的な人です。人から無謀だと笑われても、ぜひ大きな夢を大事にしてくださいね。

あなたは「チョウチンアンコウ」のメスのようなタイプです。チョウチンアンコウといえば、提灯のように発達した発光器で魚をおびき寄せ、大きな口で一気に飲み込む食事風景で有名ですよね。人間にたとえると、美しいドレスを身にまとい、寄ってきた客から生かさず殺さずむしりとるキャバ嬢のようです。ところで、実際に発光器で魚をつかまえるのは、チョウチンアンコウのなかでもメスだけだということを知っていましたか？ オスはメスに寄生して生きています。まるでキャバ嬢にたかるヒモ男のようですね。このようにチョウチンアンコウのメスは、ゴツい顔をしていますが、意外と情の深いところがあります。あなたも、一度好きになった相手には、とことん尽くすタイプですが、甘やかしすぎには気をつけてくださいね。

あなたは「チョウチンアンコウ」のオスのような人です。チョウチンアンコウは、提灯のような発光器でエサをおびき寄せる魚として有名ですが、あれはすべてメスです。チョウチンアンコウのオスはメスより小さく、メスの体に食いついて、栄養をもらって生きています。そればかりか、メスと一体化することで、自分の内臓はほとんど退化してしまい、メスにぶら下がる袋のような存在に成り下がってしまうのです。恐いですね。チョウチンアンコウのオスのような気質をもったあなたは、ちょっと人に頼る気持ちが大きく、ニートや引きこもりになるリスクもあります。周囲に頼れる人がいても、なるべく自分のことは自分でするように心がけましょう。

あなたは幻想的な深海魚、「リュウグウノツカイ」タイプです。あざやかな朱色をした巨大な背びれが印象的な魚で、体長は数メートルにもなります。その生態は謎に包まれており、深海でどのように暮らしているかはよくわかっていません。リュウグウノツカイタイプのあなたも、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせており、「とらえどころのない人」なんて言われることもあると思います。エサの少ない深海には貪欲でタフな魚が多いのですが、リュウグウノツカイはオキアミなどを食べながら優雅に遊泳しています。あなたも基本的にのんびりした性格で、世間の荒波を上手に漂いながら、自分のペースで生活していける人だと思います。これからも自分らしく生きていってくださいね。

あなたは美味しいのに食べられない深海魚「バラムツ」タイプです。非常に味が良いと言われていますが、その身には人体に有害な成分が含まれているのです。バラムツは浮力を調整するために脂分を身に蓄えていますが、これは人間にとって消化吸収が非常に困難なワックスエステルというもの。食べると下痢になるどころか、そのまま肛門から油脂がどんどん流れ出てしまうという恐ろしい魚なのです。身はトロのようで、紙おむつを装着して食べる猛者もいるという伝説がありますが、絶対に食べてはいけません。バラムツタイプのあなたも、とても魅力的な人ですが、その内面にはとんでもない毒があります。基本的にはいい人なのですが、あなたを怒らせると10倍返しの復讐を受けることになり、それこそ下痢どころでは済まない騒ぎになります。世の中、腹の立つことも多いでしょうが、なるべく毒気は封印してくださいね。

あなたは深海ザメの一種「ダルマザメ」タイプです。サメといえば、海のギャングなどと恐れられていますが、ダルマザメもなかなか残虐な技をもっています。ダルマザメはサメにしては小型ですが、アゴに無数の鋭い歯があり、自分の体より大きな魚にかぶりつくや、そのまま体をねじって肉をちぎりとってしまうのです。ダルマザメに襲われた魚には、丸く肉がくりとられたような傷跡が残ります。その様子から、ダルマザメはクッキーカッター（クッキーの型抜き）シャークとも呼ばれています。ときにはクジラやカジキも標的にするというから、まさに見境なし。ダルマザメタイプのあなたも、自分より大きなものに立ち向かい、強引に一撃を食らわせるような勇猛果敢な姿勢を持っています。その闘争心は立派ですが、人間はサメではないので、いつまでも尖ってばかりはいられません。そろそろ丸くなってくださいね。