歴史に対して並々ならぬ知識と思い入れを持つあなたは、すでにアマチュア歴史研究家や郷土史家を名乗ってもいいレベル。もはや「歴女」という言葉ではあなたをカテゴライズできないかもしれません。とはいえ、知識がありすぎることがマイナスに作用する場合もあります。直江兼続や前田慶次に黄色い歓声を上げる他の歴女たちを見て「フッ、にわかファンの小娘どもめが」などと鼻で笑ったりはしていませんか？また、ゲームの「信長の野望」や「戦国無双」をプレイする際に、遊ぶのはそっちのけで時代考証のアラ探しに熱中していたりはしませんか…？でも、歴史は専門家やマニアだけに開かれたものではないはず。荒唐無稽な設定のゲームやマンガなどを通じて、もっとユルく接するのも面白いものですよ。たまにはマジメな学術書や専門書から離れて、ブッ飛んだ設定の時代小説を読んだりゲームを楽しんだりするのもいいのではないでしょうか。

ゲーム・マンガといったサブカルチャーから常識的な歴史知識までまんべんなく押さえ、さらに行動力もあるあなた。このオールマイティさは戦国武将でいうなら直江兼続、三国志なら周瑜です。まさに天下の歴女と呼ぶべき逸材だといえるでしょう。あなたは信玄公祭りや真田祭りなど歴史系のイベントによく顔を出し、地元の人に顔を覚えられていたりはしませんか？また、各地のお土産屋で買ってきた武将の家紋入り茶碗や家紋Tシャツでは飽き足らず、いつのまにか自分でオリジナルのグッズを制作しちゃったりしませんか…？そんな知識と行動力を活かして、ぜひカリスマ歴女として歴女界の頂点を目指してください。あなたの才能をこのまま埋もれさせるのは、斎藤龍興が竹中半兵衛を使いこなせなかったのと同じくらい残念なことですから。

あなたの歴女としての知識は申し分ありません。しかし、何かがズレている！あなたは歴史好き女子ではなく、歴史を専門とする「腐女子」や「貴腐人」なのではありませんか？あなたの手にかかれば、真田幸村や伊達政宗といったイケメン武将はもちろん、柴田勝家や島津義弘のようなゴツいオジサマたちもみるみるうちに耽美系に。それどころか、「攻めが長良川で受けが墨俣一夜城！」などと、とんでもない設定を考えていてもおかしくありません。脅威の脳内変換能力に、木下藤吉郎もびっくりです。しかし、たまには当の武将たちの気持ちも考えてあげてください。彼らとて数百年後の未来の乙女たちから、こんな扱いを受けるとは思っていなかったはず。いまごろ、うっかり歴史に名前を残したことを草葉の陰で悔いているかもしれませんよ。ここはひとつ、供養を兼ねてマジメな歴史を勉強しましょう。「腐らない歴史」も意外と面白いんですから…。

周囲の友達から歴女だとみなされ、自分自身もそう思っているあなた。でも、あなたが愛しているのは本当に歴史上の武将ですか？もしかすると、あなたは史実の源義経よりも現代の滝沢秀明が、諸葛孔明よりも金城武が、そして坂本龍馬よりも福山雅治が好きなのではないでしょうか…？思わずギクッとした人は、もういちど自分と武将たちとのかかわりについて考えなおしてみましょう。もっとも、現実に存在した武将たちが、昨今の大河ドラマや歴史ゲームのように美男子ばかりだったのかは大いに疑問です。栄養状態が悪かった当時は、荒々しいイメージの戦国武将であっても身長は150cm代が普通。30歳をすぎればすっかりオジサンです。そんな現実には敢えて目をつむり、イケメン俳優が演じる架空の武将に萌えるのもまた一興だといえるでしょう。

あなたは歴史に興味がありそうですが、歴女というほどではありません。友達につられて「伊達政宗ってカッコいい！」と騒ぎつつも、実は彼の領地が宮城県だったことも知らない、周囲に何となく流されているニセ歴女なのではないでしょうか。本格的歴女を目指すなら、まずはお勉強です。いますぐレンタルビデオ店に走って、「天地人」や「レッドクリフ」のDVDを借りてきてください。ゲームが好きなら「三國無双」や「信長の野望」といった名作シリーズを友達から借りてプレイするのもいいかも？週末に彼氏や友達といっしょに近所の城跡や古戦場を訪ねてみるのもオススメですが、情報の下調べを他人まかせにすると自分のレベルアップにならないのでご注意。徳川家康のようにコツコツと成長することが大切です。もっとも、現在の歴史ブームがいつまで続くかは不明。歴史の知識が身に付いたころには、「歴女＝ダサイ」となっているかもしれません…。